おじいちゃん

12月、26日。





今日、おじいちゃんが亡くなった。





悲しみは後から湧いてきた。





もう会えない。





特別、おじいちゃん子だったわけじゃないけど、大好きだった。





最後に会ったのは病院のベッドの上。





そのときはいつも通り、我儘で、毒舌で、でもあたしには優しいいつものおじいちゃんだった。











人の死は見たくないよ。





だんだん冷たく、硬くなっていく。





血の通っていない肉体。





今にも起きてきて「喫茶店行くぞ」って言いだしそうなのに、もう二度と同じ時間は過ごせない。





生きているかぎり、人は死ぬ。





それは一人として例外なく、誰でも、生まれた瞬間から決まっている終末。







わかってるけど。







悲しいよ。